とある理由で無期限の活動休止を余儀なくされたRADWIMPSのドラム、山口智史
今回はRADWIMPSのメンバー、「山口智史」についてご紹介いたします。
彼がなぜ、RADWIMPSとして活動できなくなったのか。
そして、今の本人の気持ちは? それらをまとめた投稿です。
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山口智史とは
山口はRADWIMPSのメンバーでありドラム担当です。
ボーカルの野田洋次郎がメンバーに向けた曲
「独白」の歌詞にはS、つまり智史への思いが綴られています。
S あなたは僕らの瞳です
俺らはしょっちゅうグニャグニャ迷うけど
そんな時あなたはまっすぐな目を頼ります
どこを見てるんだろう
あなたが見てるその先を目指します
RADWIMPS 独白
メンバー間の衝突、方向性の違い。それを真っ直ぐ導いたのが山口だったのでしょう。
無期限の休養となってしまった理由
山口は「フォーカル・ジストニア」という持病が悪化したのが原因で無期限の休養をとっています。
フォーカル・ジストニアとは神経性の症状で、鍛錬を要する職業の方が稀に発症するもの。ジストニアは身体のこわばりや緊張と言う意味があります。
数ある楽器の中でも特に器用さを求められるドラム。日々の鍛錬から楽器を前にすると脳がストレスや緊張で過敏に反応してしまい、エラーを引き起こすのが原因ではないかと考えられています。
「ライブ中にドラムが止まっても自分達は演奏を止めない。安心して叩いてほしいと」という言葉をかけ続けました。実際、過去のライブ中にバスドラムが途切れた時、メンバー全員がドラムセットに駆け寄り、「大丈夫!」と山口に笑顔を向けたことも何度もありました。それでも山口は、心身ともに限界を迎えており脱退を希望しましたが、よく話し合った結果、無期限の休養として籍を残すこととなりました。
RADWIMPSからの大事なお知らせ
以上の理由が、山口が無期限の休養を取ることになった理由です。
今までできていたことが理由もわからずできなくなってしまう不安
山口が抱えるメンバーへの罪悪感は計り知れないものだったと思います。
山口の現在とこれからの想い
2022年3月2日にRhythm&Drums magazineにて山口が6年ぶりにメディアに姿を現しました。
現在は慶応義塾大学 環境情報学部 准教授の藤井進也氏と、自身の病気について研究をされています。
今までなんとも言葉にすることが難しくて、他の人にどう伝えていいかわからなかった身体の違和感が、データで客観的に見れるようになりました。“何かおかしけど、気のせいかな”と感じたり、周りからも“気にしすぎだよ、大丈夫”と言われるんだけど、やっぱり何かそこにおかしなヤツがいるみたいな感覚がずっとあったんですけど、その自分にだけ見えていた幽霊の正体みたいなものが、研究者のみなさんと科学することではっきりと見えてきた、そういう手応えを感じています。
山口智史[RADWIMPS]✖️ 藤井進也 [慶應義塾大学 環境情報学部 准教授]
研究の中から、自身の病気がデータとして見れたことに、少しずつ前に進んでいるようです。
そして、これからの思いについてはこのように語っています。
今、ミュージシャンの間で起きていることを理解することがイコールというか。そこに対してはすごく勝手な使命感みたいな、やらずにはいられない感覚があります。そして、その理解が深まっていった先に……やっぱり今一度自分にとっての音楽の可能性を広げて、再びRADWIMPSのメンバーと一緒に笑顔でステージに立ちたいと思っているんですよね。なので、この研究を通して切り開きたい未来っていうのはいくつもあるというか。いろんな願いを込めながら、これからも取り組んでいきたいと思っています。
山口智史[RADWIMPS]✖️ 藤井進也 [慶應義塾大学 環境情報学部 准教授
自身の病気の理解を深め、再びRADWIMPSのメンバーとしてステージに立ちたいという想いを語っていました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
6年ぶりの智史のメディア進出
Wimperとして、現在の智史の姿を見れたと共に、病気と前向きに向き合っていること、RADWIMPSのステージに立つ可能性があることは大変嬉しいことではないでしょうか。
私自身、智史をRADWIMPSのライブで見ることができておらず、メンバー4人が揃った所を見れるかもしれないということで嬉しく思います。
これからも1人のWimperとして、RADWIMPSを応援するとともに、智史の病気が治る事を強く願っております。